忍者ブログ
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

初稽古。4月にしょっちゅう行っていた中野新橋。和室だったが、入ったとき隣の部屋から大黒摩季が聞こえてきたので、危うく心が奪われそうになる。気を強く持って、「ああ、懐かしい曲だな」と大黒摩季と距離をとると大丈夫だった。危なかった。森高千里も聞こえてきたが、森高千里は心を奪いにくることはなかったので意外にもおとなしいみたい。やはり危ないのは大黒摩季。あとは広瀬香美。このあたりはかなり獰猛なので気をつけよう。
台本はもう半分くらいできてて、3回くらい通して今日は早めに終わった。
夏がくる。
PR
家の近くの稽古場。
宮部さんが京都のお土産を持ってきてくれて、あじゃりもちと八ッ橋、食べる。あじゃりもちのこのモチモチ感はやっぱり秀逸、秀逸というか、おいしい。と思ってこの感想を口に出して言ってみようか、と思うも言う程のことじゃないかと思ってやめて、黙って食べる。が、ただ黙って食べているよりも、やっぱり口に出して言ってみればよかったと思う。
というか、あれ、それでそう思って結局言ったんだったかな。
今思い出してこれを書いているのだけれど、感想を言ってみようかと思ってやめた、のか、やめたけれどやっぱり言ってみるかと思って言った、のかわからなくなっている。僕はあじゃりもちのモチモチ感について何か言っていただろうか。それが大した話じゃなかったもんだから「あー」みたいなかんじでみんなにさらっと流されただろうか。
どうも思ったことと実際に言ったことの区別が曖昧になっていて、何かを思い出そうとしてもどうも曖昧で、いろいろ曖昧になってきている。ような気がするが、これは年をとってきたからなのだろうか。
このままいろんなことがわからなくなってくるような気がして恐ろしい。脳トレ?できるだけ考えたり頭をつかうようにしなくてはいけない。あと体もどんどん動かなくなってきているから運動もした方がいい。あと、最近知らない人によく会釈をされるような気がする。けど、なんなんだろう一体。とりあえず会釈し返すけども。間違ってこちらから先に会釈っぽい振舞いをしちゃったのだろうか。それで向こうもとりあえず返して、こっちがびっくりして会釈し返して、だとしたら一回分余計だ、会釈が。でも知らない人同士でも会釈することもあるのか。そういうものか会釈って。ならいいのか。なんだ、なんて曖昧な行為だ、会釈。会釈のことを考えるのはもうやめよう。
何の話をしていたんだっけ。
6月14日。

眠くてたまらなくて、これは稽古中寝てしまうんじゃないかと思って、気休め程度に今日はブラックコーヒーを買って臨むも、稽古が始まってみると、二人芝居だから寝落ちするタイミングなんてどこにもなかった。

会議室みたいな部屋で。①の前半と②の前半を。床にパンのくずみたいなものがこびりついていて、踏んじゃって汚いから、ティッシュで拭き取ったら、指先にグニュッて感触がして、ふわぁぁ~ってなった。あの感触を僕は3日は忘れないだろう。

稽古後に担々麺を食べる。オプションで、中辛、大辛と辛みを増すことができて、どのくらい辛いのか店員さんに聞くと「うちの担々麺は基本甘いので、中辛はちょっとピリッと、大辛は結構辛い」とのこと。ふむ、よくわからないが、大辛にする。本当は中辛にしたかったのに大辛にしたのは、犬飼に先に中辛を選択されてしまって、被らないほうがいいかなという全く不必要な思いからである。ただその思いは悟られないようにした。ただ本当は辛すぎて食べれなかったらどうしようと内心ドキドキしていた。
大辛は辛かったが、辛すぎて食べられないということはなかったのでよかった。ゴマの甘み?がすごくあって濃厚で、ほんと美味しい担々麺だった。でもやっぱり辛くて、や美味しいんだけど、だからこそこんな辛くないほうがよかったなと思って、大辛にしたのは失敗という結論。
まあ、担々麺を食べにいったこと自体が失敗だったんだけど、この日は、美味しい担々麺だったのでまた食べにいきたいと思った。
メモ的なものになります。

稽古。東北沢駅は3ヶ月前とは様子が変わっていて迷いそうになるも、迷わなかった。
コーヒー的なものが飲みたくて、ローソンでコーヒー的なものが並んでいる棚をみると、ペットボトルタイプで、「ほろ苦テイスト」と「牛乳たっぷり」の2種類があったので、あんまりラテラテしてるのもなと思い「ほろ苦テイスト」を買って、「ほろ苦テイスト」はラベルに「甘くない…」と書いてあって飲んでみたらほんとに甘くなくて、「ほんとに甘くない…」と思う。看板に偽りなしだが、ほんとはちょっとは甘くあってほしくて、「牛乳たっぷり」にしとけばとよかったと思う。

畳の部屋で。①の前半と②の前半をざらっと。中身。ツルツルにならないようにということを本当に意識してやっていかないといけない。ただそれはノイジーにするということではない。
これから台詞を覚えていくけれど、覚える段階から後々効いてくるようなやり方があるんじゃないかと考えている。
変な覚え方をしてみるかもしれない。
いっそ覚えないかもしれない。
そしたら怒られるかもしれない。
わっしょいハウス「猫隠しまっすぐ」の稽古が始まる。五反田団の宮部さんとの二人芝居。
犬飼宅から徒歩3分、浅井宅からは徒歩10分のわっしょいハウス的にはかなり好立地の稽古場に宮部さんを呼び寄せて、稽古初日。
できてるとこまでの台本読んで、2回目の読みの途中で終わり。あっという間。
まだどんなかんじの作品になるかはわからない。面白くなるだろうという感触はある。
2人芝居だから演出犬飼と合わせて3人で稽古。基本的にはずっと3人で稽古。
これからずっと3人でいるとなると多分どこかで喧嘩をする。喧嘩をして誰かが泣く。泣いたら、多分喧嘩してた相手も泣く。それを見たもう一人も多分泣く。みんな泣く。
そんな状況がこれから訪れるのだと思うと憂鬱でたまらない。が、作品をつくるためなので仕方がない。
明日も稽古。憂鬱である。まさか明日はまだ誰も泣かないよな。
面白い作品ができるといいな。
公演初日の7月19日まで、なにが起ころうとも、がんばりたい。
中学校から日進駅を越えて坂を上ったところにゲーム屋が新しくできたので、ちょっと家からは遠いけれど遊びに行って店内をウロウロしていたら、ゲームソフトが並んだ棚越しに男と目が合ったのだった。男は白いタオルを頭に巻いていて、なんで頭にタオル巻いてんだろー、とボケーと見ていたら男の目つきが一瞬鋭くなって、どこかへ行ってしまった。
嫌な予感がした。おそらく高校生。だから、危ない気がする。帰らなきゃ。とドキドキしてひっそりと店内を歩いていたら、案の定、白いタオルを巻いた男が、仲間を3人連れて目の前に立ちはだかった。

白いタオルを巻いた男は、手に桃の天然水のペットボトルを持っていて、もう片方の手のひらにそれをパンパンと打ちつけていた。よくわからないが、威嚇的な意味を持っている行為なのだろうと思った。
「お前さっき見てただろ」
「え…?や、見てないです…?」
漫画とかで見たことあるような台詞に、精一杯のそんなこと言われるなんて思いもよらない風で返した。少し高音の声で入るのがそういうかんじが出るような気がして、そうした。
「見てただろ」
「や、見てないです」
「金出せ」

こうなる。どんなやり取りをしようが結果金出せ、となる。この飛躍には納得いかないが、反論をする発想はない。緊張と脱力感が同時にくる。
ふと桃の天然水をパンパンやっている男の後ろを見ると、長髪に切れ長の目の男がこちらを睨んでいる。その男はポケットに手を突っ込んでいたが、そのポケットの一部分が鋭く隆起しており、何か突起物が入っている様相である。
ナイフ。あるいはポケットの中で指を突き立てているのだろうか。はたまた陰茎か。
指を突き立てているだけならそれが唯一のセーフケースだが、3分の1の可能性に賭けるにはリスクが大きすぎる。
「えー、や、ないですよ~お金~」
本当に大したお金を持っていないし、だからこそなけなしのお金を払うなんて本当に嫌で、そういう意味では嘘偽りない状況を、おどけた表情で敵意がないことを示しつつ伝える。こんなことで大事なお小遣いをみすみす失いたくない。
「出せ」
「え~(困ったなあ)」
「早く、300円でいいから」

要求は300円である。ここで僕は300円でいいの?と思ってしまう。300円ならまあ…と思ってしまう。
「早くしろ」
「300円か~あるかな~」
300円なら、ある。それはわかっていたけど、お金はないと言った手前、先程の自分と辻褄を合わせるため、300円もあるか怪しいといった、本当にお金がないやつを演じる。
「早く、早くしろ」
桃の天然水は焦っている。回りを伺い、この状況が人目につくのを恐れている様子である。
小銭を探りながら「あれ?こういう状況不慣れなのかな?」という気持ちがよぎる。財布の中からようやく100円玉2枚を見つける。「早くしろって」天然水が急かす。「初犯?」という言葉が頭を巡る。一方後ろの陰茎の男は堂々としたものである。この堂々っぷり、この男は相当の悪なのだと思う。ポケットは相変わらず突起している。
3枚目の100円玉は一向に見つからず、1000円札を出してお釣りをもらうことは可能なのか尋ねるべきか否かを考え出したとき、50円玉が2枚あることを発見した。
よかった。これでちょうどで払える。
先程まで桃の天然水にパンパンされていた手のひらに100円玉を2枚と、心の中で(細かくなっちゃいますけど)とつぶやいて1枚目の50円玉を乗せた瞬間、桃の天然水が踵を返す。よもや50円玉がくるとは思っていなかっため、300円を徴収し終えたたつもりになっているらしい。
慌てて2枚目の50円玉を取り出して手を伸ばす。
逃げ出すように天然水が走り出す。陰茎も後に続く。
その背中に「あ、まだ250円っ…!」と小さく叫ぶ。
桃の天然水が見えなくなる。

心の中で「得した」と思う。すぐさま「得はしてねーよ!」と思い直す。
自転車に乗って家まで帰る。




その上級生のことを僕は正直嫌いだったが、それは、いびってくるというか、嫌なことをよく言ってくるからで、だからできるだけ関わらないように、距離を置いて接していたのだけど、一度だけなぜか遊びに誘われたことがあって、本当に嫌だったのでなんとか断ろうと試みたけれど、とうとう断りきれず次の週末に遊ぶ約束をしてしまったのだった。
その遊びの内容というのがまたざっくりしていて、「自転車で遠くまでいく」、という遊びだった。けっこう遠くまで行くことになるだろうから、水分は多めに持っておいたほうがいい、それから多少のお金も持っていったほうがいい。という、またざっくりした注意事項を告げられ、僕は母にそういうことだからと説明し、少しのお小遣いをもらって、当日に備えたのだった。

当日は雨だった。
集合場所に行ってみると、もう一人来るはずだった水野歯科の息子が、家族で出かけるからという理由で来ておらず、上級生と二人だけになってしまった。雨だし自転車で遠くというのは無理だということになって、もう帰りたかったが、「どこかには行くべきだ」という上級生の謎の使命感により、近くの日進書房という本屋に行った。

一通り文房具を見た後、コミックコーナーに行くと、ドラゴンボールの31巻が発売されていた。上級生はひどくテンションを上げ、31巻を購入する意思を示したが、なぜだか「お前も買え」という話になった。ドラゴンボールは好きだったが、特に単行本を揃えているわけではないし、気軽に漫画の単行本を買うような環境に身を置いていなかったので、拒否し続けたら、「100円出すからお前も買え」という話になった。
それでも拒み続けたが、断りきれなさに、410円のうち100円出してもらえるのはお得なのではという気持ちが加わって、ドラゴンボール31巻を購入した。

家に帰って早速31巻を読んでいると、「あげたお小遣いでなぜ漫画を買ってきているのか」と母に質された。「100円出すと言われたから」と答えるも、答えになってないことは自分でもわかって、険悪なムードのなか黙って31巻を読み続けた。
31巻は、神様と融合したピッコロとセルが闘う巻で、セルの誕生の秘密が語られていた。

それから半年くらいして、「あのときの100円返せ」という話になった。意味がわからず、なんて理不尽なと思い、「こいつは借りた金を返さない」とまわりに広められようが、頑なに返さなかったが、利息がどんどんついていると言われるとそれは困ると思って、利息を含めた110円を支払った。

この男許すまじ。と、僕は復讐を心に誓ったが、その上級生のスクールカーストが案外低いということを知った今では、まあいいか別にという気分になっている。というのは、どういうことなんだろうか。かわいそうだと、思ったんだろうか。ということを繰り返し考えている。
と言いつつ大して本気で考えていないかもしれない。

プロフィール
HN:
性別:
男性
職業:
趣味:
自己紹介:
浅井浩介


■次回公演■
わっしょいハウス
「スポット」
2014年7月29日(火)~8月3日(日)
@北品川フリースペース楽間

お問い合わせは下のメールフォームからどうぞ。
メールフォーム
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]